元々田舎生まれの私。
夫も同じく、東北の片田舎出身です。
そんな二人が関東の荒波に揉まれながらサラリーマンをすること約10年。
満員電車にも、終電ギリギリの残業にも、休日のショッピングモールにも、昼時のレストランにも辟易していました。
待つのも並ぶのも当たり前。
たかだか10Km進むのに、信号機で5回は止まる。
あ~あ、って思うことが当たり前になりつつある日、あの「震災」が起こりました。
東北の震災で関東に起きたこと
一生忘れることのない2011年3月11日の14時46分。
東北で未曾有の震災が発生。
東北に比べたら被害の少ない関東に居た私たちですが、日常は一変しました。
コンビニは空っぽ、ミネラルウォーターやお米、電池、灯油の買い占めが始まり、車にガソリンを入れるのに長蛇の列。
テレビでは連日、原子炉が水素爆発したというニュース。
政治家やどこかの偉い人は海外やら関西にやら避難したとネットで叩かれまくり。
そりゃ、私たちだって形振り構わず逃げたかったです。
それでも、全ての喧騒が聞こえてないかのように、普段通りの通勤、残業が繰り返されました。
だって、皆がそうしているから。
でも・・・私たち、何のために働いているんだっけ?
誰のために、働いているんだっけ?
そんな疑問が頭から離れなくなりました。
退職をしたのは震災の7ヶ月後でした
その年の10月。
夫は10年務めた大手企業を退職。
私も同時に仕事を辞めました。
この選択をした時、本当にこれで正しいのか分からなくてすごく怖かったです。
これまで築きあげてきたもの全てを手放すような気持ちでした。
でも、あれから6年目の今、後悔は一つもありません。
行き先は長野県・安曇野市
こうして夫婦二人、長野県の安曇野市へ引っ越してきました。
長野は都心からも高速を使えば車で3時間ほど。
近くには郊外にありがちな大きなスーパー、ホームセンター、ショッピングモール。
人は適度に少なくて、寂しさは感じない。
少し行けば山も川もあって、自然は豊か。
私たちにとってはとっても都合のよい「いいとこどり」の田舎暮らしのスタートです。
私たちはこの地で自営業を始めました。
こうして5年。
息子も生まれ、
快適で手軽な田舎暮らしを楽しみました。
安曇野じゃだめ?田舎から超田舎へ引っ越しを決めるキッカケとは
そんなある日。
息子の保育園問題が勃発しました。
安曇野といえども、松本市に近いここは子供の数も多い。
安曇野は待機児童の問題解決のため、
新規で入園希望する子も、現在すでに在籍している園児も関係なく、毎年ゼロベースから保育園の入園の有無が決定します。
一度保育園に入れたら安泰、ということはなく、来年には入れなくなることもあるということです(2016年現在)。
息子の場合、両親は共働きで、実家も遠方ということもあり2年連続で無事に保育園に入ることができました。
しかし。
最初に通った保育園と2年目に行く保育園が変わりました。
安曇野の制度では毎年、こうして保育園が変わってしまう可能性があるということ。
それはつまり、せっかく出来た友達とも毎年お別れしなくちゃいけないかもしれないということです。
保育園に入れるだけいいじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、
出来れば同じ保育園にずっと通わせたいと私たちは思いました。
でも、安曇野市ではそれが叶いません。
だったら、自分たちの環境を変えるしかありません。
自営業で自宅仕事の私たちは、安曇野に固執する必要はなかったのも後押しになりました。
ということで、待機児童の問題がなく、ずっと同じ保育園に通える環境を探しました。
こうして見つかったのがこの町だったんです。
保育園ではなく、こども園になりましたが、待機児童はゼロ。
しかも、ここでは保育料が「1人目から無料」という子育て家庭には嬉しい特典つきです。
引っ越して無事に1ヶ月が過ぎました
築50年越えで、10年以上空き家の家を激安で購入した、という背景もあり、
今日まではブログを書くこともままならないくらい、掃除とリフォームに追われていました。
ですが、やっと一息つけるほどに落ち着きましたので
ここでの生活を記録に残していこうとこのブログを始めました。
このブログでのお約束
始めにお伝えしておきますが、この場所の名前を明記する予定はありません。
もし、どうしても知りたい!という方がいらっしゃいましたら、お問い合わせからご質問ください。
人口3,000人程の小さな町であるこの町には「守るべきもの」がたくさんあります。
面白おかしくブログを書いて、たくさんの人が興味を持ってくれればいいな~という安易な気持ちではいけないと感じています。
このブログはあくまでも「我が家の記録」を残すことが誰かの「移住の道しるべ」になれば、という気持ちで書いていく予定です。
どうぞそれをご理解頂いた上で、お付き合いくださればと思います!
それでは私たちの田舎暮らしをぜひ一緒に楽しんでくださいませ。
~移住力サイト管理人より~