毎日揺られる満員電車。
終電間際まで拘束されるサラリーマン生活。
高い家賃に狭いマンション。
どこに行っても人で溢れかえる週末―。
こうした生活でふと田舎暮らしを夢見ることってありませんか?
広大な庭付き(山付き?)物件、広々とした古民家で縁側で猫と戯れながらのんびり過ごす昼下がり。
自分で畑を作って育てた無農薬野菜で子供たちも元気いっぱい。
生きてる実感湧くだろうな~という想像、、、しますよね。
申し遅れました。
私、神奈川県川崎市から長野県安曇野市へ移住して5年、さらに鳥取県の本格田舎町に移住して2年のかめと申します。
もっと詳しく移住歴を教えてという方は下記の記事を参考にしてください。
関連記事田舎暮らしへの憧れだけで縁も所縁もない安曇野へ移住しました
初めての田舎暮らしはほぼノープランで引っ越しました。
夫婦で仕事を辞めて数回温泉に行ったくらいの長野へ移住したんです。
今思えばけっこう無鉄砲だったな・・・。
2回目の移住をしたのが2年前。安曇野市なんてイージーモードだったと思えるくらい本格的な田舎暮らしを絶賛堪能中です。
コンビニまで車で20分。
徒歩圏内には山と川だけ!
2度の移住を経験した今だからこそ、これから移住を考える人に「こうしたらいいかもよ」と言えることができました。
ほんの~り「田舎暮らしってどうなんだろう?」と考え始めたそこのアナタに向けて「田舎暮らしをしたいと思ったらまず何を考えたらいいんだろう?」をご紹介します。
田舎暮らしのデメリットとは?「甘くないよ」ってホント?
田舎暮らしをしたいなぁと思って調べ始めると、絶対にぶち当たるのが「田舎暮らしはそんなに甘くないよ?」という言葉。
これを聞いて
「だよな・・・やめよ。」と思う方もきっと多いと思います。
でも、ちょっと待って。田舎暮らしの何がそんなに「甘くない」のでしょうか?
感じ方は性格や今のスキルによって全然違うはずです。ここでは都会住みの人が田舎に移住して最初に厳しい!と思う可能性のあるものを具体的にまとめていきますね。
関連記事田舎暮らしをしたいならまず最初に考えるべき5つのこと
車がない
田舎に住む場合、移動手段に車が必要になることが多いです。そもそも家を選ぶ際に、駅近はあまり考えずに選ぶことが多いです。そもそも電車の本数が少ないし、商業施設は駅近ではなく広い駐車スペースを用意できる場所に多く集まります。
車がない場合、バスや自転車をメインにするのは大変かも。バスの本数も少ないし、田舎度合いにとっては自転車移動では半日コースということも。
田舎は基本車移動になることが多いと思った方がいいですね。
ただし!都会ほど運転は難しくないです。私はペーパードライバーでしたが田舎道なら余裕で運転できました!(駐車は今でも苦手ですが・・・)
慣れない仕事
田舎でもこれまでと同じように会社勤めをするのなら、転職とさほど変わりません。しかし、仕事を思いっきり変えてみようといきなり農業や自営業に踏み切ると、それなりに苦労することが多いです。
我が家はこのパターン。長野移住と同時に夫婦で自営業をスタートしました。
最初の3ヵ月は貯金を削って暮らし、その後の3ヵ月は失業手当を、そして失業手当が無くなったら再び貯金を切り崩す生活へ。
その後自営業もなんとか起動に乗りましたが、いやぁ、あの頃は冷や冷やしましたねぇ。
収入低下
都会と比べ、田舎でサラリーマンをする場合ほとんどの人が収入が低下します。
関連記事地方移住等地方へのヒト(定住人口)の流れ – 国土交通省
ここをネックに感じる人は多いです。
また、田舎に住んだら生活コストが抑えられると思っていたのに意外と高いこともあります。
田舎でアパートやマンションを借りたら思ったよりも安くなかったという感想を持つ人は多いです。
部屋の広さはアップしますが、月々の負担が大きいままで収入だけが下がってしまうとこれは後悔に繋がる可能性があるため、家探しはかなり重要だと言えます。
人付き合い
長野でも鳥取でもご近所づきあいに関しては、神奈川県に住んでいた時よりもずっと密接なつながりを感じました。ご近所の方が野菜を作っていると、「おすそわけ」をくれるんですよね。
また、自治会や消防団、自警団などの活動が活発な地域では男性は週末のたび、平日でも仕事が終わった夜7時くらいから集まって井戸端会議会合をするところもあります。
人付き合いは苦手・・・という人は慣れるまではけっこう苦労するかもしれません。
虫嫌い
カメムシ、カマキリ、ムカデ、アリなどなど、虫がたくさんいるのが田舎です。
虫が嫌いな人はかなり覚悟が必要です。
カメムシはどこからでも入って来るつわものです。虫が超絶苦手なため、本当に苦労しています。
田舎度合いにもよりますが、ヘビ、熊、鹿、猪なども田舎につきものですよ。
友達との別れ・新しい人間関係の構築
これは田舎に限ったことではないですが、地元に帰るUターンを除いては知らない土地への引っ越しになると思います。住み慣れた土地を離れて、知らない場所に来るというのはとても勇気がいることですよね。
親しい人達との別れは辛い人も多いのではないでしょうか?
ちょっと一杯・・・が激減
都会住みなら、仕事の帰りに気の合う同僚と居酒屋で一杯、その後はカラオケで2次会、終電を逃してもタクシーで帰ればいいや・・・という生活だったかもしれませんが、田舎ではなかなかそれが叶いません。
商業施設が近い場所に住むのであれば似たような生活はできるかもしれませんが、本格的な田舎に住んだ場合は居酒屋で飲むということがほとんどありません。
気の合う仲間と宅飲みが多くなります。家飲みから重い腰を上げて、タクシーに乗ってカラオケへ・・・という人はあまりおらず、基本的には家で飲んでそのまま解散~ということがほとんど。
また、子供がいる場合だと宅飲み自体も少ないかもしれません。
このあたりが最初に苦労するポイントになるかと思います。
超本格田舎の場合ですと、トイレがぼっとん、水道水が井戸水または地下水で不安というような場合もありますよ。
ここまで読んだ方は「え~超大変。やっぱやーめた!」になる方が多いかもしれません。
これを読んでもまだ「田舎暮らししたい」と思える方は次を読み進めてくださいね。
田舎暮らしの進め方!順番を守って決めていこう
田舎暮らしに限らず、仕事を辞めて住み慣れた土地から離れて新しい場所で暮らすなら、一つ一つを決めていかなくてはいけません。
でもこの順番を間違うと田舎暮らしまでの道のりが遠回りになったり、後悔の種になってしまうこともあります。田舎暮らしをしたいと思ったら物事を決める順番を守ってください。
いきなり空き家バンクを見て「この家いいなぁ、ここにしようかな~」なんて考えてませんか?
田舎暮らしをするなら守りたい物事を決める順番
↓
仕事を決める
↓
住まいを決める
この順番で田舎暮らしを決めていきましょう。
よくあるのが、先に家をネットの空き家バンクや不動産サイトで決めて、実際に行ってみたら全然魅力的な土地じゃなかった!と振り出しに戻るケース。
田舎へ移住しようという熱意が少しずつ削られていくような気がしますよね(←経験済み)
田舎暮らしの実現に向けて、効率よく情報収集をして失敗しない計画を立てていきましょう!