田舎に移住すると、お金のかからない暮らしになると思われがち。
実際、田舎に住んで下がるコストはあります。
確かに、都会に比べれば家賃は大幅にダウンすることが多いと思います。また、0円物件または格安で家を購入した場合には住居費の負担という部分をかなり削減することができます。
保育園についても、1人目から保育料無料にしている自治体もちょこちょことあるため、うまくいけば住居費と保育園の毎月の負担をほぼ0円にまで落とすことができます。
田舎暮らしで生活コストが下がるというのは、この「住居費」や「自治体の補助によるところ」が大きいかもしれません。
逆に田舎すぎて保育園の費用が高いこともありますので、移住前に必ずチェックです。
我が家の場合は神奈川県に住んでいた時には家賃が7万円、駐車場が2万円だったので計9万円。
さらに保育園に入れてたと想定すると(神奈川時代はまだ子供はいませんでした)世帯収入から見れば、3歳未満なら5万円ほど。
毎月14万円が、長野の安曇野移住で10万円/月に、今の移住地では持ち家になりローン負担は0円。保育園も0円になったので、月々10万越えの負担が無くなりました。
住居費や保育園の費用はけっこう負担が大きいですよね。生活コストの中でも金額の大きいものを中心にカットできると暮らしが楽になりますね。
田舎移住で下がりやすい生活コストはコレ
上でご紹介した家賃や保育園代などを含む、田舎移住により下がると思われる生活コスト軍をご紹介します。
住居費・駐車場代
これは田舎に住めば下がる人が多いと思います。とはいえ、田舎とはいえ、地方都市近辺でも高級マンションもあるため、必ずしもこれに当てはまらないケースもあるかと思います。
ただ、田舎移住で大きくコストを下げられるというのが住居費になります。同様に駐車場代も安くなるかまたは自宅敷地内であれば無料です。
住居費を思いっきり下げたい方は家探しで妥協せずにいきましょう!
保育園の費用(保育料)
自治体によりますが、1人目から0円にしている自治体であれば、費用負担はありません。2人目0円、3人目0円であれば多くの自治体が取り入れています。
田舎移住で上がる人も下がる人も出る生活コストはコレ
食費
ご近所さんからの頂き物、畑で自家栽培した野菜を食べるから、食費が大幅にカットできたという人もいる反面、近所に大型ディスカウント系のスーパーがないために食費が急激に高くなったという人もいます。
田舎にある小さなスーパーってけっこう何でも高くなりがち。
競合店がないために、価格はいい値になってる感じがします。これがイヤなら週末に大型スーパーでまとめ買いがおすすめです。
我が家は頂き物がたくさんあるので、月の食費はぐっとお安くなりました。
外食費
近くに外食できる場所がないために、外食費が減ったという人もいますが、田舎が退屈でストレス発散にしょっちゅう外食に出かけるという人も。
肌感覚ですが、前者は移住組が多く、後者は元々地元が田舎という人が多い気がします。
田舎移住で上がりやすい生活コストはコレ
光熱水費
田舎に行けば行くほど高くなると思った方がいいです。都市ガスを使っていた方にしたら、プロパンのガス料金は3倍くらい高くなります。
また水道代も我が家では倍以上になりました。井戸水、地下水だと費用は発生しないので住む場所によると言えますね。
冬場は光熱水費だけで4万円ほどになります。。。
国民健康保険
税金で高くなると言えば「住民税」を想像しがちですが、意外なことに住民税はほとんど地域差がありません。
税金の中で田舎の方が高くなる傾向があるのは「国民健康保険」です。
これは会社員であれば、社会保険を支払うため、関係ありません。国民健康保険になるのは自営業やフリーランスの場合。
地域によってその差は倍以上変わることもあります。
納付する金額も大きいため、自治体選びの時には頭の片隅に置いておきたい部分。
また国民健康保険は田舎になればなるほど高い、というわけではなく、田舎の方が高い傾向があるというものです。
目安になる金額は簡易的に計算してくれるサイトがあるので参考にしてみてください。
→国民健康保険計算機
車維持費(ガソリン等)
田舎度合いや生活スタイルにもよりますが、車の維持費が都会に比べると高くなりがち。田舎だと、一家で2台、3台と車を持っている家庭は少なくありません。それぞれに働きに出ている場合にはそれぞれに自由になる車が必要になるようです。
まだ移動距離も長いことが多く、田舎道はスピードも出やすい(笑)
結果、ガソリン代も高くなります。
我が家は保育園片道10分。毎日送り迎えをしています。さらに週末の度に片道1時間かけて大型スーパーに行ったり、習い事に通ったり。月のガソリン代は1万5千円~ほどです。
通信費
格安SIMのエリア圏外になると、当然使えません。基本的には大手キャリアの電波を利用した格安スマホのSIMカードですが、au圏外のところではUQモバイルが使えないのです。
超がつくほど田舎に引っ越したいと考えている方はどこのキャリアが使えるか一度チェックしておくようにしましょう。
WIMAXも人口が少ない地域ではエリア対象外になることが多いです。
光回線の普及率は日本国内95%であるため、大体は問題なく接続できると思いますが、電柱から遠い・新築という理由で工事が発生する可能性もあります。
この場合には必ずNTTに相談するか自治体に相談し、工事費を負担してもらえないか尋ねてみてください。
田舎だからといって生活コストが下がるとは限らない
田舎に住めば100%生活コストが下がると思う方も少なくありません。しかし田舎だからこそ高くなる費用もあります。我が家の場合は一番大きい支出であった家賃と保育料が0円になる自治体を選びました。
そのため、月の支出は安曇野に住んでいた頃に比べると毎月10万円コストカットできています。しかし、光熱費やガソリン代などは安曇野住みの2倍になり、神奈川に住んでいた時から見れば軽く3倍は超えます。
お金の計算は住んでから、ではなく住みたい場所が決まったらある程度想定することが可能です。
「こんなはずではなかった・・・」とならないためにも住みたい地域が決定したらぜひ一度毎月どれくらいコストかかかるかをざっくりでも算出してみることをおすすめします。