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消防団の勧誘が怖い?!田舎暮らしでネックになる「消防団」とは?

ご近所づきあい&自治会

「消防団」―。
この言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

都会住みの方なら、ほぼ加入していないのではないでしょうか。
ですが、田舎は違います。

移住を検討した時には必ずこの「消防団」について調べる必要があります。

消防団とは?

消防団とは
消防団についてWikipediaで調べてみると・・・

消防団(しょうぼうだん)は、消防組織法に基づいて各市町村に設置される消防機関である。 なお、消防団は活動の根拠が 市町村など 自治体の条例であるため、自治体によって活動内容が異なる。

とあります。
具体的に言えば、

一般のサラリーマンや自営業、農業などを営む方(主に男性)が、地域の安全を守るため、消防活動、その他災害時の応援活動に参加するための「任意」の加入団体です。

これを行うために、消防団員は各自治体に応じた活動内容を年間を通して実践しています。

任意なら入るも入らないも自由のはず・・・。
そう思った方も多いと思うのですが、実際は100%「任意」とは言い切れないグレーな部分もあります。

加入しないと村八分にされる?!

加入しないと村八分
先に言っておきますが、全ての自治体がそうだというわけではありません。

一部の過激な自治体において、そのような傾向がある場合がある・・・くらいに考えてください。

私の大好きなYahoo!知恵袋にこんな質問がありました↓

知恵袋

なぜ、田舎では地元の消防団に入らないと村八分になったり、世間体を気にし過ぎるのですか?地域で、変な連帯感があるようです。

知恵袋を読めば、確かに消防団に入らなければご近所が口をきいてくれない、後ろ指を指される、などの文面が。
ただし、阪神淡路大震災、東日本大震災と経て、消防団のあり方はだいぶ変わってきているというのが本当のところのようです。

現在は、10年前と比較すると加入を断ってもご近所トラブルに繋がるケースは少なくなっている様子。
とはいえ、消防団の活動に対する意識は地域によって全然違います。

田舎への移住を検討したら、消防団の活動内容についても聞いてみるといいと思います。
活動をしたくないと思っているのであればなおさらです。

加入を断る世帯が増えている

消防団の加入を断る世帯が増えている
大きな震災をきっかけに、若い人の「消防団離れ」が進んでいるそうです。
その分、必死になって消防団への勧誘を勧める地域もあるといいます。

多くの自治体は団員ギリギリで運営している状況だとか。
中には消防団を辞めたいけれど新しい加入者がいないから辞められないというケースもありました。

移住者にとっては、「郷に入れば郷に従え」の気持ちはあるかと思いますが、いきなり全部を請け負えというのは難しくて当然だと思います。

だからこそ、移住前にその地域の消防団の活動内容や、活動頻度、意識や参加度合いなどをうかがっておくことで、自分がどう行動したらいいかの指針になると思います。

消防団の主な活動内容とは

消防団の活動内容
一般的な消防団の活動内容をまとめます。

・月に1~2回のポンプ車の点検・装備
・年に1~2回の放水訓練
・防災イベントへの参加(防火パレード等)
・出初式(1月上旬)
・花火大会警備
・懇談会・旅行

(災害時)

・消火活動・可能な範囲の救助活動・炊き出し等
(災害状況に応じる)

活動の程度はその自治会にもよりますが、サラリーマンをしながら加入した場合、お休みのほとんどを活動に取られるケースもあるようです。

自分はどの程度参加できるのか、参加が少なくても加入すべきかどうか、きちんと判断しましょう。

消防団は尊い仕事ですが・・・

消防団
人命を守るため、消防団は災害現場にいち早く駆けつけられる重要な存在です。
消防団員がいたからこそ、救われた命は数え切れないほどだと思います。

しかしながら、その仕事を遂行する過程で殉職する場合もあると憶えておいてほしいと思います。

消防庁が毎年発行している「消防白書」によれば、日本全国で毎年消防団員の5~6人が殉職しています。
2003年の阪神淡路大震災では兵庫県内で5人の消防団員が殉職しています。

最も消防団員の殉職数が多かったのは2011年の東日本大震災。
この時は消防団員262名が殉職されました。

実際に自分の身が危険にさらされた時、あなたは消防団としてどの程度活動できるでしょうか。
その活動のためにどれだけの時間を放水訓練や、ポンプ車操行訓練などに費やせるでしょうか。

勧誘されたからじゃあ入団するか、となる前に今一度「消防団員になる」という意味を考えてみる必要があると思います。

一部、黒い噂は本当か?

消防団の黒い噂とは
消防団員は体育会系のノリで、

・懇談会という名の飲み会ではコンパニオンが呼ばれたり、キャバクラに行ったりする
・旅行先ではキャバクラ、ギャンブルなどに団員が連れて行かれる

という話が全国各地であります。

正直、真相は分かりません。
もしかしたら、そのような悪しき習慣がある消防団も存在するのかもしれません。

ただし、上記したようにここ数年で消防団のあり方がだいぶ変わってきたと言います。
体育会系のノリや上下関係では、団員が減る一方であると悟ったのかもしれません。

今後、消防団に求められるのはクリーンでオープンな活動内容でしょう。
それができない消防団は地方の人口減少に比例するように消滅してしまう可能性が高いです。

今はその過渡期と言えるかもしれません。

安曇野市に移住して消防団に勧誘されたか?

消防団に勧誘された?
私達は2011年の10月に川崎市から安曇野市に移住してきました。

これまで一度も消防団に勧誘されたことはありません。

ここ安曇野市には第16分団までの消防団が組織され、消防団員数は千人以上です。
安曇野市の公式ページでは常に消防団を募集しているようですが、少なくともしつこい勧誘などは一切ありません。

消防団への存在すら知らずに移住した私達。
消防団の存在を知ってからも、助ける側になりたい!とは正直なところ思えずにいました。

助け合いの精神に欠けるかもしれませんが、消防団の勧誘がなかったことはありがたかったと思っています。
今後別の自治体へ移住をするときには、必ず消防団の活動内容については確認したいと思っています。

移住先の消防団について・まとめ

いかがでしたでしょうか?

田舎は人と人との結びつきが強いと言います。
そこに自分にも「役割」が発生する可能性は大きいです。

地域活動しなきゃいけないのか?
郷に入れば郷に従えは絶対なのか?

そう問われれば、必ずしもそうだとは言い切れません。

ただ、みんなが同じように地域を守る活動を全て放棄してしまったら、その自治体に未来はないとも思います。

できることを少しずつ。
無理せずに楽しく。

一人一人がそう思って地域貢献できる社会が私は理想だと思います。

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