田舎暮らしといえばツキモノなのがカメムシ。
カメムシといえば田舎、田舎といえばカメムシってくらい、田舎にはカメムシが多いです。
キライな虫ベスト10に必ずランキングするカメムシ。
(参考:何でも調査団!キライな虫ランキング)
カメムシの嫌さ加減は私も同感です。
カメムシを見るとその場所はカメムシ汚染区域としてインプット。
例え退治したとしても「絶対まだいる!!」という恐怖感からしばらくの間抜け出せません。
あの不気味な6角形のフォルム、色、質感、そして臭い。
思い出しただけで足が震えます・・・。
しかし。
田舎に住む以上、カメムシとの戦いは避けては通れません。
ヤルしかないのです・・・!
カメムシって何?という都会っ子のために
まずはカメムシを詳しくまとめます。
【閲覧注意】
カメムシ↓
(参考:病害虫・雑草の情報基地)
カメムシは「カメムシ目・カメムシ亜目カメムシ科」に属する虫の総称。
上記の正式な名前は「クサギカメムシ」と言います。
アノ臭いについて
カメムシが独特の悪臭を発するのはよく知られています。
あの悪臭はトランス-2-ヘキセナールを主成分としたもの。
それを後ろ足の付け根、お腹の辺りにある分泌腺から出します。
刺激をした時に臭いを発するイメージですよね。
あの悪臭には、捕食者を攻撃する意味があります。
自分を食べようとしたら、「こんなに臭いんだからやめときな!」ってアピールするワケです。
また、この臭いの主成分トランス-2-ヘキセナールは別名「青葉アルデヒド」とも呼ばれ、毒性があります。
もちろん人間に悪影響を及ぼすほどではないですが、この臭いを発する張本人のカメムシは、密閉した容器の中ではこの毒性によって死んでしまいます。
自分より小さな虫の場合には臭いを出すだけで殺してしまう効果があるのです。
臭いの使い方は様々
カメムシのあの臭いは一気に出すと「攻撃」、または「警告」だと考えられています。
カメムシが集団でいるところで、一匹のカメムシが臭いを出すとカメムシは一気にその場所を離れるという研究報告があります。
ですが、同じ臭いでも使い方によっては間逆の効果を発揮することがあります。
カメムシはあの臭いを小出しで出すことがあります。
これは仲間を呼び寄せる時だそうで、道しるべなどにも使うのだそう。
・・・勘弁してほしいですね。
カメムシの寿命と行動
カメムシの寿命は約1年。
通常、カメムシ5月~8月に産卵期を迎え、夏前にカメムシの赤ちゃんがたくさん生まれます。
そして、山や林の中を中心に過ごします。
実りの秋になると、越冬に向けて食欲が旺盛となり、稲や果実などを食べてしまいます。
これもカメムシが嫌われる理由ですね。
そして、冬が近くなると民家などの暖かい場所を選んで越冬します。
民家の中でカメムシがよく見られるようになるのは、この越冬から目覚めた「4月~5月」と、越冬前の秋頃となります。
1年を通してよく見るカメムシですが、特に春と秋は要注意となります。
どうやって入ってくるの?
カメムシはかなり密閉された部屋でも入っていることがあります。
気密性の高い新築でもおかまいなしです。
一説にカメムシは2mmの隙間があれば体を押し込めるようにして入り込んでくるといいます。
窓のサッシの間や床下から入りこんでくることもあります。
工務店の方にカメムシを室内に入らせない方法をお伺いしたことがありますが、答えは「無理」でした。
100%カメムシを入り込ませない家は作れないのだと言われました。
でも、だからと言って諦めるわけにはいきません。
100%とは言わなくても、できるだけ家にいれないための方法は存在します。
カメムシを出来るだけ家に入れない5つの方法
以下はカメムシの侵入経路を出来るだけ絶つ方法になります。
1.サッシ、天井裏、縁の下に忌避剤を置いておく
カメムシを寄せ付けないための忌避剤を侵入経路と思われる場所に置いておくとよいと言われています。
持続期間は約2ヵ月。
定期的に取り替える必要があります。
2.窓枠、カーテン裏などカメムシの好む場所には専用の殺虫スプレーを週1で吹きかける
カメムシの好む場所、よく見かける場所には定期的に殺虫剤を吹きかけることで忌避剤の役割も果たします。
ただし、効果の持続は長くないため1週間おきなどこまめに行う必要があります。
3.洗濯物は外に干さない
天気のよい日は外に洗濯物を干したくなる気持ちはよく分かります。
しかし、洗濯物はカメムシの大好きな場所。
洋服の中に入ってほっこりしているカメムシは多いです。
一つ一つ洋服をひっくり返してカメムシチェックは面倒・・・であれば、この際洗濯物は日当たりのよい窓辺に置くようにします。
これで、洗濯物から室内への侵入経路は予防することができます。
4.家の周りにミントを植えよう
カメムシはミントの香りを嫌います。
なので、家の周囲にミントをたくさん植えておくことで、カメムシを寄せ付けない効果を発揮します。
5.秋と春には屋根裏と縁の下でバルサンを焚く
越冬前にはバルサンを焚くことで、その場所で越冬しないように働きかけることができます。
また、春にバルサンを焚けば少しずつ室内に出てくるカメムシを一度に殺虫してしまうことができます。
面倒ではありますが、カメムシ以外の虫にも効果があるのでオススメです。
で、出たぁ!室内でカメムシと遭遇したらどうしたらいい?
これほど頑張っていても全くカメムシが出ない・・・というのが実際です。
上記の工夫で70%ほど抑えることが出来ているというイメージでしょうか。
カメムシが嫌いになって20年。
今ではカメムシが室内いるだけでカメムシ臭を感知できるようになった私。
まず、部屋全体を見渡しながらカメムシが好む場所を探します。
カーテンはそっとそぉっと裏返して上から下へと見ていきます。
そして・・・うぎゃぁ!発見!!!!
こんな時の対応をお伝えします。
カメムシコロリを使う
アース製薬のカメムシコロリ。
カメムシ専用の殺虫剤の中では優秀な方。
◎カメムシコロリ300ml790円(楽天)
長いノズルがあるので、近づきたくない人にはぴったりです。
凍殺スプレーを使う
殺虫成分を使っていないので、衣類や布団にも使えるのが嬉しいです。
ただし!カメムシに近すぎるところで思いっきりスプレーをすると、カメムシが凍る前に風圧で吹っ飛んでしまい、結局あの臭いをお見舞いされることに・・・。
数センチの距離を保って噴射しましょう。
ブレーキクリーナを使う
カメムシコロリの最大の欠点は「価格が高め」なこと。
大量発生した秋口などには最低でも5本以上は使用します。
もっとコストを抑えたい方にオススメなのがこの「ブレーキクリーナー」です。
こちらはカメムシコロリの倍量が入っても価格は1/3~1/4ほどです。
◎ブレーキパーツクリーナー840ml×4本 959円(楽天)
脱脂する効果によってか、カメムシが臭いを発生させる前に死んでしまいます。
また、スプレー後にはすぐに乾くのでベトツキなどもありません。
カメムシコロリが入手できない時に予備として持っておきたい1本です。
分別専用掃除機ノズルを使う
近づけない、触れたくない、飛んでいる・・・。
スプレー噴射さえ難しいほどにカメムシ恐怖が膨らんでいる時にはこの分別用のノズルを使用してカメムシを吸い込んでしまいます。
◎別吸い取りヘッド クリーンキャッチ 1,578円(楽天)
ただし、吸い込んだ時に臭いを出すことがあるので、早々にペットボトルに蓋をするか外に出してしまう必要があります。
近づくのがOKなら、手作りカメムシキャッチャーを
ペットボトルを下記のようにカットして、天井など平たい場所にくっついているカメムシに被せ、静かにスライドして中に落とします。
中には漂白剤などを入れておけば、落ちたカメムシは死にます。
個人的には天井以外が使い勝手が悪いため、おすすめできませんが田舎在住の多くの方のお宅にこの手作りカメムシキャッチャーがありました。
ガムテープでそっと貼り付けて閉じる
正直、これが出来るならカメムシなんて怖くないんじゃないかと思います。
私には無理です。
これは、ガムテープ一枚越しにカメムシに触れるリスクがある大変危険な方法です。
うっかり気づかれてフライされるとも限りません。
これはかなり上級者向けではありますが、ペットボトルでカメムシキャッチャー同様、田舎ではかなりポピュラーなカメムシのキャッチ法です。
やり方はカメムシにガムテープをくっつけて、そのまま2つ折りにして密閉→ポイ。
確かに臭いは出ないでしょう。
でも・・・怖いです。
カメムシ対策・まとめ
カメムシに身震いするほど恐怖を感じている方はたくさんいます。
だからこそ、世の中には多くのカメムシ対策グッズがあるのです。
このほかにも、泡でカメムシを包んでかためてしまう「カメムシつつむ君」なども便利かと思います。
ぜひ自分にぴったりのカメムシ対策グッズを見つけて、安心して田舎暮らしを楽しみたいですね。