田舎への移住を考えた時、まず最初にすべき「基本のき」をまとめたいと思います。
あなたの中にある「田舎暮らし」のビジョンを明確にしていくためのステップです。
ぜひ、真剣に考えてみてください。
ただし現時点では住みたい地域や物件などが明確でない場合もあると思います。
その場合、回答は漠然としますよね。
それで構いません。
今あなたにある「田舎暮らし」の知識で回答してみてください。
最初は漠然としていたものも、地域を決めたり、物件を探したり、仕事先を選んだりしていくうちにおのずと明確化していくと思います。
大切なのは、自分の中に段階に応じたビジョンを持つということです。
ビジョンがなければ、地域や物件探しや仕事探しにブレが生じます。
最初は小さなブレも、住んで生活していく内に大きな歪に繋がる恐れがあります。
「こんなはずじゃなかった」
にならないために、以下の5つは何度も自問自答して答えを明確化していきましょう。
何のために移住をするの？（目的）
「田舎暮らしでのんびりしたい」のでは漠然としすぎています。
田舎暮らしをすることで、何をしたいですか？
「家賃や駐車場代など、生活する上での固定費を削減したい」
「畑いじりをして、自分で作った野菜を収穫したい」
「愛犬に専用のドッグランを作りたい」
「新鮮な空気と水のある場所で、健康的な毎日にしたい」
このような具体的な目的を思いつくままいくつでも書き出してみてください。
田舎暮らしが家族にどう影響する？
田舎暮らしをすることで、あなたを含めて家族全員がどのような影響を受けるかを考えます。
書き出したら、家族はそれをどう受け止めているか確認しましょう。
「転職や起業などをする」
「子供の転校が必要になり、友人関係の新しい構築が必要になる」
「ご近所づきあいが発生する（可能性が大きい）→妻への影響」
↓
妻：理解をしている。「大丈夫」と言ってくれた。
息子：転校に不安があるようだ。
田舎暮らしのデメリットはある？
次に田舎暮らしを始めることで犠牲（デメリット）になる部分を上げてみましょう。ここでは一般的な田舎暮らしのデメリットを参考に、特に自分（家族）に関係のあるデメリットをピックアップしてみてください。
今の生活にあるものの「何」が失われるかを明確化していくと分かりやすいと思います。
関連記事田舎暮らしのデメリットって何？田舎暮らしは甘くないってホントなの？「現在の仕事を継続できない」
「友人としょっちゅう会えなくなる」
「子供の転校が必要になる」
「収入が下がる（可能性が大きい）」
田舎暮らしをする上で必需品とは？
ここの部分は住む地域を特定していない間はまだ明確化が難しいかもしれません。
その上で漠然としてもかまわないので、思いつくままに書き出してみてください。
「車（免許）が必要になる」
「ペーパードライバーを克服しなくてはいけない」
「豪雪地帯だから除雪機」
「飲食店を経営するノウハウ」
田舎暮らしのメリットって？
こうして得られる田舎暮らしのメリットはなんでしょうか？この部分は目的と重複しても構いません。
できるだけ具体的に考えてみましょう。
「収入が下がっても、固定費を○○円にできれば貯金が出来る」
「大きな家で家族がのびのび暮らせ、個人の部屋を持つことができる」
「新鮮な野菜を育てて食することができる」
「子供のアトピーに好影響を与える（可能性がある）」
「理想の田舎暮らし」から「できる田舎暮らし」へ
田舎暮らしをしたいな～と考えている時の「田舎」は、いい所しか見えてきません。
大きな古民家に住んで、庭には大きな畑が合って、そこで野菜を育てて仕事は9時5時で･･･というのは良い部分の想像だけです。
- 田舎に住むのは古民家に住むのが目的ですか？（目的）
- それとも土いじりをすることでしょうか？（目的）
- 9時5時で終わる仕事を得ることでしょうか？（目的）
- 家族は古民家に住みたがっていますか？（家族への影響）
- 畑仕事は奥さんも子供たちも手伝ってくれる？（家族への影響）
- 古民家は断熱材が使われていなくて寒いと聞くけど大丈夫ですか？（デメリット）
- 車を購入しなくてはいけなくなりませんか？（必需品）
- 9時5時で自分にできる仕事って何ですか？（克服すべきこと）
- この生活を手に入れたら家族で過ごす時間が増えそうですね。（メリット）
- 古民家で広々過ごせますね。（メリット）
このように田舎暮らしを具体化していくと、住む地域・仕事・住まいの決定がスムーズになっていきます。一つ一つを明確化しないと、移住は具体化されにくく多くの人は「いつか」という夢で終わってしまいます。
まだ漠然としていてもかまわないので、田舎暮らし移住の根本となるこの５つをしっかりと書き出してみてください。
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