田舎暮らしをする上で移住先を決めるのは大切なポイントですね。
一言で田舎といってもどんな田舎暮らしをしたいかでその行き先はずいぶんと違ってきます。
ここでは、理想の移住先を探すためのポイントを抑えていきたいと思います。
雪が降る地域はOK?NG?
北海道、東北のみならず、田舎と呼ばれる場所の多くに雪が降ります。
山間部や日本海側など、豪雪地帯はその除雪の大変さからも人が離れていくほどです。
田舎暮らしにおいて、雪が降る地域が可か不可かによってその範囲はずいぶんと変わってきます。
またどの程度までならOKなのかもきちんと考えてみましょう。
高齢者が多い集落でなおかつ豪雪地帯ともなれば、自宅だけではなくご近所さんの屋根の雪下ろしや除雪などのお手伝いが必要になる場合も。
平均積雪が50cmを超える場所ともなると、手作業での除雪は困難となり除雪機などの購入を考える必要も出てきます。
除雪機は安くても数万円はします。
田舎暮らしにおいて「雪が可か不可か」は重要なポイントです。
住みたい地域はどの程度雪が降るかどうかは必ず確認しておきましょう。
町中か里山か
同じ田舎でも、比較的便利な町中と、田畑の中にぽつんと建つ一軒家がいいのかを考えましょう。
町中のメリットはやはりその便利さ。
都会並みとは行かないまでも、近所にスーパーや商店街があったりと、生活するのに不便を感じない場所が多いです。
それでいてちょっと町を抜ければそこは田舎らしい風景が溢れています。
さらに山間の一軒家よりもコミュニティが希薄であり(場所によります)、ご近所づきあいもそこまで密接ではない場合も多いです。
デメリットとしては、家賃が高めだったりペットが不可な物件も少なくありません。
また駐車場代も発生する場合もあります。
山間の一軒家のメリットとしてはやはり広い家と敷地が安く入手できるというという部分。
空き家バンクなどを利用してタダ同然で家を手に入れる人もいます。
窓を開ければ常に自然と接しられ、のんびりとした田舎暮らしを満喫できるでしょう。
デメリットとしてはやはり買い物などが不便になります。
スーパーまでは車で○分~となり、場所によっては毎日の買出しが難しい場所もあると思います。
また一軒一軒は離れていても、地域のコミュニティが濃厚である場合が多く、ご近所づきあいも盛んな場所が少なくありません。
高齢者が多い地域となると、集落の仕事を若手に任されるというケースも。
山間の一軒家を希望する場合は、役場などでどの程度地域活動がされているか確認してみるといいと思います。
教育はどうなる?
お子さんがいらっしゃる場合、または今後子供を作る予定がある方なら必ず確認しておく必要があります。
場所によっては小学校や中学校、高校がないというところも少なくありません。
少子化の影響で多くの自治体で保育園が合併を繰り返しています。
自治体によっては「隣町の中学校までスクールバスを出しています」などの対策をしているところもあります。
今現在のみならず、その土地で子供が成長した時、どのような教育をどういった形で受けられるかを確認しておきましょう。
自治体の取り組みは?
人口減少が深刻な地域では移住者を呼び込むための対策が積極的に行われています。
体験住宅を用意してあったり、保育園や学校の給食費などが減額されていたり、移住してきた方に支援金といった形でお金を出す自治体もあります。
住みたいと思っている地域にどのような対策があるのかどうかを確認してみましょう。
(それぞれの自治体の公式サイトを参照してください)
移住者が多いかどうか
移住者が多い地域であれば、地元の方も移住者に慣れており、入り込みやすさがあります。
逆に移住者が少ない地域であれば、場合によっては「よそ者扱い」される場合も。
人口減少の著しい自治体では「よそ者」がどうこうと言ってる場合ではなく、一人でも多くの移住者が欲しいと願っています。
そのような場所では、移住者の数に関係なく温かく接してもらえるかもしれません。
場所によってずいぶんと差が出てしまうので一概には言えませんが、移住者が多いかどうかはHPや役場で確認できると思います。
参考までに目を通しておくとよいでしょう。
過去の災害の有無
安心して移り住むために災害の有無について確認しておきましょう。
河川の側であれば近年洪水に見舞われたことはないか、山間であれば土砂災害や孤立などの過去は無いかなど。
過去に災害があった場所が必ずしも悪いとはいいません。
対策が施されていて安心な場所もあると思います。
ですが、移住してから知るよりは事前に知っておいた方が気持ち的にも安心です。
上記したポイントはあくまでも一般的なもの。
例えば毎日、海釣りやサーフィンをしたい方なら、海近かどうかが重要です。
井戸水での生活をしたいなら、湧き水がキレイなところかどうか、
温泉三昧の生活をしたいのであれば、温泉地であるかどうかが重要になってきます。
自分にとって、「田舎暮らし」に求めるものを明確した上で、決定するためのポイントを上げていくと効率的です。
この時に、絶対妥協できないものというのがあると思います。
そこをしっかりと念頭におくことで、ブレない田舎暮らしの場所選びができるようになると思います。
田舎暮らしで重要なのは、その土地を知ることももちろんですが、自分の中で「何が大切か」「何をしたいか」をクリアにしていくこともとても大切です。
そして、それを家族と共有し、同じ方向を向くこともまた大切です。